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- 教育学部・教育発達科学研究科
教育学部講演会「困難な時代の高等教育 ―大学教育の質の向上と持続可能な発展をめざして」
アーカイブ配信期間が終了いたしました。
ご視聴ありがとうございました。
過去四半世紀にわたる大学改革のなかで、教育研究をめぐる大学の環境は大きく変貌しました(グローバル化、デジタル化、マス・ユニバーサル化、研究の高度化など)。昨今においても、引き続き、10兆円大学ファンドの設定や大学の研究力強化をめぐる論議、大学等連携推進法人の設置など、根本的な変革をもとめるような改革論議の最中にあります。
これらの未来を見据えた制度改革やある程度予測可能な状況に加えて、各種の災厄、特にCovid19のパンデミック他は、予測困難な事態として、大学の教育研究のあり方に大きな再考を迫ってきました。大学は、本来国境をもたず、知の生産拠点であり知のネットワークの結節点であり続けてきました。ウィズ・アフターコロナの時代に、大学はどのように変貌し、また発展すべきなのでしょうか。グローバルな研究拠点の制度的枠組みの課題、国際教育交流の課題、大学教育の質保証等について、識者の知見を共有しながら、ともに考えていきたいと思います。
▶基調講演
「ウィズコロナ・アフターコロナの時代の高等教育」
金子元久(筑波大学特命教授、東京大学名誉教授)
ICT活用や遠隔授業の経験は、大学教育にどのような反省と改善を迫っているのか。自由な教育研究、創造的で探究型のドイツ型モデルと、履修統制型のアメリカ型モデルに対し、コロナ禍の経験はどのような選択や大学教育の再考を迫っているのか。さらには組織としての大学、またその構成員には何が求められているのか等の問題について、高等教育研究の重鎮である金子先生からご講演をいただきます。
▶報告・パネルディスカッション
「中国の高等教育政策、コロナ禍の大学運営」
高益民(北京師範大学 教育学部教授)
中国版「社会主義市場経済」の導入と国家主導の大型プロジェクトによる先導のなかで、中国の大学はどのように振る舞ってきたのか。ウィズ・アフターコロナの時代に、中国の大学の質保証はどのようにおこなわれたか。また国際交流・研究交流に対する施策はどのように展開されたのか。中国の高等教育財政の変遷、また家計の負担度と教育コストの趨勢等について、ご報告をいただきます。
「少子高齢化時代の韓国の高等教育政策、コロナ禍の大学運営」
韓龍震(高麗大学 教育学科教授)
日本とよく似た人口動態にある韓国において、少子高齢化の時代を見据えた韓国の高等教育政策はどのような施策を展開してきたのか。ウィズ・アフターコロナの時代に、韓国の大学の質保証はどのようにおこなわれたか。地域貢献、地域の活性化をミッションとする大学政策の事例。大学間の競争を促す高等教育政策の動向、コロナ禍の大学教育等について、ご報告をいただきます。
「コロナ禍の大学の授業実践-SNSとWebサイトの活用:ハイブリッドな学びの創出」
内田良(名古屋大学 大学院教育発達科学研究科教授)
現代の大学生のもつデジタルネイティブの気質と性向を活かした真の意味での対話型・双方型授業実践の取り組みと事例紹介、また出現しつつある大学教育文化、授業風景等についてのご報告をいただきます。
「ウィズコロナ・アフターコロナの時代のキャンパスライフと学生のメンタルケア」
鈴木健一(名古屋大学 学生支援本部副本部長・教授)
キャンパスライフは現代の学生たちにとってどのような意義をもつのか。コロナ禍は学生のメンタルヘルス、メンタルケアにどのような影響を及ぼし続けているのか。組織としての大学、その構成員には何が求められているのか。データが示すキャンパスライフと学生のメンタルヘルスの現状等について、ご報告をいただきます。
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【対面実施場所】
豊田講堂1階 シンポジオンホール
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※応募者多数の場合は抽選になります
※オンラインでの配信は事前申込なくどなた様でもご視聴いただけます。
企画情報
- 開催・配信時間 10:00~12:00
- アーカイブ配信 あり
- 視聴対象 一般向け
- 場所 ハイブリッド
こちらのイベントには事前申込が必要です
申込期限:対面参加のお申込を締め切らせていただきました。お申込いただいた方の当落は9月下旬頃ご案内いたします。なお、オンライン配信につきましては事前のお申込みは不要でどなたでもご覧いただけます。